- ドイツやオーストリアで作られる小型のパンで、焼き立てはクラストがクリスピーで非常に軽い食感。丸いパンの表面に5本のカーブ(星型)の切れ目が入っており、ゴマやけしの実がまぶされていたりする。昔はパンの模様を手で折って作っていたが、最近では専用のスタンプで押し込んで模様をつける事が多い。ドイツ語で「カイザー」は皇帝を意味している。
- ヒマワリの種という意味のとおり、ヒマワリの種が入った黒パン。ライ麦粉の他に穀粒ではカボチャの種、オートミール、ゴマなども練り込まれる事が多く、さらに、着色のためカラメルが使われることもある。
- ザルツは塩、シュタンゲンは棒を意味する。生地は一般にカイザーゼンメルと同じ生地が用いられる事が多く、生地を薄く伸した後でテーブルロールのように巻き、細長く棒状に成形する。トッピングは岩塩が主流であるが、岩塩にアニスシードやキャラウェイシードなどのハーブを混ぜる場合もある。
- ナッツの入った曲がった菓子という意味だが、生地はイーストで発酵させるものの食感は菓子のように引きがない。表面は卵黄を2度塗りするなどし、焼成するために独特のひび割れ模様ができる。フィリングはヘーゼルナッツやクルミを主体に卵白などをつなぎにし、過熱してペースト状にしたものを、生地の上に絞って、包み込む。
- 「ウイーンの丸く小高い丘」という意味があり、結婚式や祭事の時に出されるケーキ。非常にリッチな配合の生地でレーズンなどが入り、レモンやバニラフレーバーによって香りも豊か。クグロフなどの型に入れて作られる。食感は非常に軽い。この食感を出すために、砂糖と油脂、卵をクリーミング処理して作られる。
- 菓子パン生地にラズベリージャムやクリームチーズ主体のクリームを包あんした生地をいくつも成形し、天板に均等に敷き詰めて作られる。表面にバターを塗って焼く。ブフテルは「本」の形という意味。
- スイス、ドイツ、オーストリアではメジャーな編みパン。意味は「編み込んだ髪」。スイスでは日曜日に教会で礼拝した後で、家族と一緒に食べる習慣があったと言われ、土曜日には多くの店にツオップが並ぶ。配合はバターがや卵が多く、砂糖が入るものもあるが、基本的に甘くない。バラエティではレーズン、柑橘系の皮が練り込まれたもの、スライスアーモンドのトッピングされたものがある。
- 菓子パン生地をシート状に伸ばして、ヘーゼルナッツフィリングを塗り、リング状に巻き込んで、2から3本に切り分け、ツイストあるいは編み込んで型に入れたり、リング状に成形して焼成した菓子パン。焼成後につや出しとしてアプリコットジャムを塗ったり、フォンダンを塗って仕上げる。大型の製品はスライスして提供される。