豆知識|ドウの上にナッツを乗せてドーナッツ、通称「食パン」の電車。明日使える、タメになるパンにまつわる様々な豆知識をご紹介します。 ライ麦パンの名称

●ドイツ、フランスではパンの商品名で穀類の使用割合がわかります

 ドイツではドイツ食品法典で、穀物製品を使用したパン製品の定義が穀物使用量を100%として細かく規定されています。このために、ドイツ国内で販売される包装パン製品は、商品名や付帯名称を見ることにより、消費者が使用原料を把握できる仕組みとなっています。ドイツ語でロッゲン(roggen)はライ麦、ヴァイツェン(Weizen)は小麦、ミッシュブロート(mischbrot)は混合パンという意味です。

【ドイツ】
ロッゲンブロート ライ麦90%以上
ロッゲンミッシュブロート ライ麦50%以上90%未満
ミッシュブロート ライ麦50% 小麦50%
ヴァイツェンミッシュブロート 小麦50%以上90%未満
ヴァイツェンブロート 小麦90%以上

 フランスでもドイツのように、ライ麦の配合比率によって商品名が異なりますので、パンの名前でライ麦がどれだけ入っているかわかります。フランス語でセーグル(seigle)はライ麦。メティユ(méteil)とはライ麦と小麦の混合という意味です。

【フランス】
パン・ド・セーグル ライ麦粉の比率60%以上
パン・ド・メティユ ライ麦粉50%:小麦粉50%
パン・オ・セーグル ライ麦粉10%~40%