パンに合わせる料理

アクアコッタ

イタリア・トスカーナはマレンマ地方の家庭料理。硬くなったパンを加えて作る、シンプルな野菜スープはたまごを加えるのがポイントです。


栄養成分
エネルギー ● kcal
タンパク質 ● g
脂質 ● g
炭水化物 ● g
ナトリウム
(食塩相当量 ●g)
● mg
※栄養成分は1人分です。

材料(3〜4人分)

カンパーニュ(バゲットでも) 適量
たまご 3〜4個
カットトマト缶詰 1缶(400g)
たまねぎ 1/2個
にんにく 1/2片
セロリ 1/2本
なす 1本
ズッキーニ1/2本
パプリカ(赤・黄)各1/2個
EXVオリーブ油大さじ4
はちみつ小さじ2
小さじ1
白こしょう少々
パルメザンチーズ
(すりおろす)
適量

作り方

①たまねぎは薄切りに、にんにくは芯を取りみじん切りにする。セロリは筋を取り、茎を斜めに薄くスライスし、葉は粗く刻む。なす、ズッキーニ、パプリカは一口大に切る。

②鍋にEXVオリーブ油を入れ、たまねぎとにんにくを炒める。香りが出てきたら、セロリの葉以外の野菜を入れて炒め合わせる。ふたをして火を弱め、野菜の旨みをひきだすように、時々木べらで返しながらじっくりと火を通す。

③カットトマト缶詰と水500㎖を②に加えて中火にかける。沸騰したら火を弱めて15分程煮る。塩、白こしょう、はちみつを加えて味をととのえたら、セロリの葉を加え、卵を割り入れてふたをし、白身が固まるまで火を通す。

④カンパーニュは角切りにし、軽くトーストする。

⑤③を器に盛り、④を添える。仕上げにEXVオリーブオイル(分量外)とパルメザンチーズをかける。


COLUMN【アクアコッタ】

 古くなったパンを使う料理やスープは、人々の生活の知恵から生まれたもので、ヨーロッパの各地でさまざまなメニューがあります。

 アクアコッタは、“水で煮た”という意味で、その名の通り、ブイヨンは使わず水で調理します。イタリア・トスカーナはマレンマ地方の農村地帯で生まれた料理で、かたくなったパンと半熟たまごが基本で、その時々に家にある野菜で作られます。庶民の食べ物なので家庭ごとにバリエーションが豊富です。
 カリッと焼いたパンを添え、スープを吸い込んでやわらかくなったパン、カリカリのパン、それぞれの食感を楽しんだ後は、半熟の黄身を混ぜあわせていただきましょう。