パンに合わせる料理

レモンカード

柑橘類で作るフルーツカード(Fruit curd)のひとつで、果汁と卵、砂糖、バターを加熱してクリーム状にしたスプレッドです。レモンの他、オレンジや国産の柑橘類で作ることもできます。


栄養成分
エネルギー ● kcal
タンパク質 ● g
脂質 ● g
炭水化物 ● g
ナトリウム
(食塩相当量 ●g)
● mg
※栄養成分は1人分です。

材料(作りやすい分量)

レモン果汁
(搾ってから漉す)
100㎖
レモンの皮(すりおろす) 1個分
2個
グラニュー糖 100g
無塩バター 50g

作り方

①卵はカラザを取り除き、ボウルに入れ、レモン果汁とレモンの皮を加えて混ぜ合わせてからグラニュー糖を加えて手早く混ぜ合わせる。 

②鍋に湯を沸かし、①を湯煎で温めながら加熱する。卵が固まらないように泡立て器で攪拌を続ける。(耐熱ガラスボウルを使うと湯煎での火の当たりがやわらかくなる。)

③一口大に切った無塩バターを加え、泡立て器で攪拌して乳化させる弱火で加熱しながら、もったりとして透き通るようなクリーム状になるまで混ぜ続ける。

④シノワで漉してから、煮沸消毒した清潔な保存瓶に入れる。 


COLUMN【クランペット】

クランペット(Crumpet)とは主にイギリスで食される、発酵生地で作られるパンケーキのような軽食パンです。甘みはなく、もっちりとした弾力のある食感が特徴です。イーストだけでなくベーキングパウダーも加えて鉄板で焼くことで、無数の気泡が生まれて表面に穴があります。トーストしてバターやはちみつ、ジャムを添えるのが定番です。 イギリスではスーパーのパン売り場にもたくさんのクランペットが並んでおり、ホテルの朝食でもいただくことができました。トーストすると、周りはカリッと、中のもっちり感が際立ちます。バターとはちみつだけでも美味ですが、甘酸っぱい柑橘のスプレッドを合わせると、より一層紅茶との相性もよくなります。

 同じくイギリス生まれのイングリッシュマフィンは、日本でもすっかり定着していますが、このイングリッシュマフィンよりもむしろ、クランペットのもっちりした食感のほうが、日本人に好まれそうです。日本でも最近、イギリスからの直輸入品が販売されるようになり、一部で話題になっています。

 パンの一種とは言え、焼き方が特殊でベーカリーで簡単に取り入れられるものではないかもしれませんが、機会があればぜひ食べてみてください。 

イギリスの定番のレモンカードやマーマレードも忘れずに。こちらも、国産柑橘類が豊富な今の時期に作ってみるとよいでしょう。