パンに合わせる料理

クロックムッシュ

おいしいクロックムッシュを作るには、とにかくおいしい素材を合わせること。ハムはノンスモークの上質なボンレスハムを、チーズはエメンタールとグリュイエールをブレンドすると香りよく仕上がります。


栄養成分
エネルギー ● kcal
タンパク質 ● g
脂質 ● g
炭水化物 ● g
ナトリウム
(食塩相当量 ●g)
● mg
※栄養成分は1人分です。

材料(1人分)

食パン(8枚スライス) 2枚
バター(食塩不使用) 8g
ホワイトボンレスハム 25g
ベシャメルソース※ 15g
シュレッドチーズ
(エメンタール、グリュイエール)
20g
粗挽き黒こしょう 少々

作り方

① 食パンの片面にバターを塗り、ハム、シュレッドチーズ5gをはさむ。

② 1の上にベシャメルソースを塗り、残りのシュレッドチーズを全体にのせる。

③ オーブントースターまたはグリルでチーズがとけ、軽く焼き色が付くまで焼き、仕上げに黒こしょうをふる。


COLUMN【クロックムッシュ】



 “クロックムッシュ croque-monsieur”。
 薄切りグリュイエールチーズとハムをはさんで焼いたもので、1910年頃、パリのオペラ座近く、カピュシーヌ大通りのカフェで軽食用に登場したのが最初と言われています。
 「croquer(カリカリ噛む)」と「monsieur(紳士、男性)」が合わさった言葉で、直訳すると“カリッと紳士”といった感じでしょうか。元々はハムとチーズをパン・ド・ミではさみバターで焼いたものだったというので、カリカリしていたのでしょう。食べる時に音がして、パン屑もボロボロこぼれるためあまり上品な食べ物とは言えず、当時はもっぱら男性が食べていたそうです。だから、ムッシュと付くのでしょうか。
 今でもパリのカフェやブラスリーの代表的な軽食で、定番人気メニューです。元々は、シンプルなハムチーズホットサンドだったものが、近年はベシャメルソース入りの方が一般的になってきており、グラタン風になっているものも多くみかけます。
 ベシャメルはパンの間にはさむと重くなりますが、パン上面だけに少量塗り、その上にチーズをのせると、チーズがきれいにとけて仕上がりがキレイです。チーズとベシャメルがとけ合わさったバランスも◎。フランスでもきのこや野菜、サーモンを使ったり、色々アレンジしたタイプがありますが、やっぱりハムとチーズのシンプルなものが一番。ただし、チーズとハムのセレクトとベシャメルソース作りには手を抜かないでください!
 シンプルなメニューこそ素材が命。おいしいチーズ、おいしいハムを使って初めて実感できるおいしさなのです。